ミッションストーリー

※このストーリーはすべて実話です。

忘れられない2人の社長

ー そのころ彼は、毎晩寝るまえに、ある2人の社長のことを思い出していた。

自分が情けなくて、悔しくて、やるせない気持ちでいっぱいだった。

「なんてぼくは無力なんだ、人になにかを与える力なんて微塵もない、、、自分が生きている価値なんてあるのか、、、」

そんなことさえ思っていた。

ーーー

2人の社長の一人とは、彼が銀行員時代に担当していた取引先の社長。

彼が銀行員3年目ではじめて営業に出ることになったときのこと。
それまでは事務員として淡々と仕事をこなしていた。
可もなく不可もなく平凡なサラリーマンだった。
まだまだ半人前の彼だったが3年目を迎えたある日、ついに営業担当に抜擢された。

彼は、普段あまり感情を表に出さないタイプで、一見やる気のなさそうな雰囲気もある。
しかし、じつは根っからの負けず嫌い。
そう、彼はひそかに営業という「競争の世界」を、不安になりつつも楽しみにしていたのだ。

ところが、そんな前向きな気持ちも一瞬で消え去った。それは、この出来事がきっかけだった。

衝撃の営業デビュー

営業の先輩から、ある会社を引き継ぐことになったときのこと。
先輩からこんなことを言われた。

「この会社の社長は、すぐ怒る社長でトラブルになりやすいから注意しろよ。あまり無理に訪問したりセールスしなくていいからな。」と、そっと距離をとるように命じられた。

なぜ、そんなことをしなければいけないのか分からなかったので、彼は先輩に聞いてみた。

「そんなヤバイ社長なんですか?何かあったんですか?」と。

先輩は、あまり言いたくなさそうな感じだったが、重い口を開いた。

「この社長から融資の話をいただいた時、オレが二つ返事で『大丈夫です!ぜひ融資させてください!』って言ったんだけど、そのあと結局断ることになっちゃって、、、社長に謝りに行ったとき『オレの目の前で首をつって詫びろ』って言われたほど社長は激怒しちゃったんだ。完全にオレが悪かったんだけど、、、」

その話を聞いて、彼は急に身体に力が入らなくなった。
営業ってまだよくわからないけど、そんなに恐ろしいものなのか?
ビビリ症の自分には、とてもじゃないけど営業は務まらないんじゃないか?
他の社長もそんな社長ばかりだったら、心がもつ気がしない、、、

営業をはじめる前から完全に心が萎えていた。

ほどなくして先輩との引継ぎの挨拶まわりも一通り終え、その後、彼は改めて担当する会社に一人で挨拶しに行くことになった。
そして数日後、ついに、例のトラブル先へ向かった。

​社長との初対面

「こんにちは!改めてご挨拶に伺いました。社長はいらっしゃいますか?」

内心ビビリながらも、社長と初面談することになった。

彼はカラスに囲まれた子猫のような気分だった。
完全ド・アウェイの空気。
ののしられること間違いなしの予感。
緊張から異様にトイレが近くなる、、、
もうさっさと帰りたい、、、もう逃げ出したい、、、

そんな心境だった。

しかし、想像していたものとは全く違った。
社長は「わざわざ来てくれてありがとう。こっちに来て!」と笑顔で社長室に招いてくれた。​

ただ彼は、、、

「そんな嘘っぽい笑顔には騙されないぞ。気を抜かせておいて、あとでシバいてくる作戦だな、、、」と勘ぐり、緊張を解かなかった。

そして恐る恐る社長室に入った。

「あぁ、この部屋が、先輩が激怒された例の部屋か、、、」

彼は、奥のイスに身体をちぢこませながら腰掛けた。
そして心臓が口から飛び出しそうになりながらも、必死に話した。営業初体験であること、出身地のこと、簡単な自己紹介と挨拶をした。

すると、ついに、強面の社長が口を開き、話し始めた、、、
彼はつばを飲み込み、念のため歯を食いしばり、全身に力をいれた。

​そして、、、社長は開口いちばん、、、、
「自然は好きですか?」と質問してきた。

なんでやねん!(笑) 
彼は拍子抜けしてしまった、、、

その後も社長は、小一時間ほど昔の武勇伝や家族のこと、従業員さんの話をしてくれた。

なぁーんだ。とんだ見当違いだった。社長は、前回の融資のトラブルのことなど何も感じておらず、とても気さくな良い人だった。

公私ともにお付き合い。でも…

​それからというもの、彼は社長の奥さんや従業員さんとも親交を深め、仲良くなっていった。​

半年経過したとき、なぜ風向きが変わったのかわからないが、社長はメイン銀行を彼の銀行へ切り替えてくれたり、会社のイベントに招待してくれるなど、とても可愛がってくれた。

本当は、とっても優しい社長だった。家族や従業員さん想いの心あたたかい社長だった。彼も、だんだんと社長が好きになっていった。

でも・・・

3年後に、社長が自殺してしまった。

その事実を知ったとき、彼はもう銀行を辞め、別の仕事をしていた。
まさかウソだろ、人違いだろ、、、彼は到底信じることができなかった。

しかし会社に行っても入口は閉鎖されているし、ニュースを見ても社長の名前が載っていた。
事実はくつがえらなかった、、、

風のウワサによると、ここ1、2年事業がうまくいってなかったと聞いた。資金繰りが厳しかったようだ。

「もし本当にそうだったとしたら、なぜ自分に相談してもらえなかったのか?」
「なぜ、自分はあれから挨拶に行かなかったのか?」
「自分に何かできることは無かったのか?」

そんなことを毎晩考えては、不甲斐なさを痛感していた。

2人目の社長

あるもう1人の社長も、彼が銀行員時代に知り合い、彼が転職してからも、その社長との付き合いはあった。

その会社もあまり上手くいっていなく、借金ばかりが増え、一向に出口が見えない状況。

「これから会社をどう立て直そうか、、、」そんな話を、彼と社長はしていた。

​「借金を無くす秘策」との出会い

偶然の出来事だった。

ある日、東大出身の知人と雑談をしているなか、銀行には個人向けに「借金を無くす商品・仕組み」があることを話してくれた。

彼は「もしかすると、この仕組みは個人だけじゃなくて、企業にも使えるかもしれないぞ、、、」と考え、それからというもの来る日も来る日も、この仕組みについて調査研究した。

彼は銀行員を経験していたから、ある程度この仕組みについては理解していた。
そして1ヵ月ほどしたある日、決定的なことを発見した。

まったく世の中に普及していない

その後もなぜ普及していないのか、普及していないことによる問題を解いていった。

そして、まもなく彼は確信した、、、

この商品・仕組みは、もっと世の中に広がらなければ悲惨になる会社や家族が増えてしまうと。

試験的にこの商品を提案

​それを発見してから彼は、すぐに2人目の社長と奥さんに商品・仕組みのこと、対策するべき理由などを伝えた。すると2人は「すぐに対策したい!」と言ってくれた。

「良かった。これで一家族を助けることができる。」
彼は自分のアイデアを元に人助けできることがとても嬉しかった。

彼はいろいろと準備してまた出向くことを伝えて、社長たちと別れた。
そして1週間後、彼は約束通り、再び会社をおとずれた。

映画のような展開

玄関から奥さんが出てきた。

彼が「あれ?社長はどうされました?」と聞くと、奥さんは「ごめんね。あのひと約束を忘れて現場行っちゃったのよ。」と言った。

「あぁーそれじゃあ仕方ないですね。では、また出直しますね。社長に、ぼくが来たことを伝えておいてください。」と言って帰宅した。

するとその夜、携帯電話が鳴った。昼間の奥さんからだった。

「どうされましたか?次のアポのご連絡ですか?」と聞くと、奥さんは、、、

「それが、、、あのあと旦那が現場で倒れちゃって、、、脳梗塞で今夜がヤマかもしれない」と話してくれた。

社長は運動好きで、毎週のように体を動かしていた。スポーツマンの彼から見ても、健康的な人だった。その社長がまさか、、、

その後社長は一命をとりとめたが、身体に麻痺が残ってしまい、今まで通りの仕事はできない状態だった。

そして会社の借入はどうにか自己資金で清算し、会社を従業員に譲り渡した。

「もう少し早くこの仕組みを案内していれば、会社の借金を返済して違う形で会社を残すこともできたのに、、、」
「なぜ自分はもっと危機感を持って接することができなかったのか、、、」
「なぜもっと早く気付かなかったのか、、、」

彼は社長たちに、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。悔しかった。
映画を見ているようで、本当は現実じゃないんじゃないか、とも思った、、、

​大きな2つの後悔

彼は人生で、2つの大きな後悔を経験した。

それから彼は、本気でこの「商品・仕組み」について考えた。

「なぜこれを広めたいのか?」
「人生をかけて何をやりたいんだ?」
「この商品・仕組みを普及させると、どんな未来が待っているのだろうか?」と問い続けた。

この商品・仕組みを通して壮大な成功は、出来ないかもしれない、、、

でも、自分が経験したツラい過去を教訓として、一人でも多くの社長や家族、会社や従業員さんのために伝えられることはある。目の前にいる社長や家族に本気で意義を伝える、それはできる。まずは自分に出来ることから始めよう。彼は、そう思った。

それから彼は、その想いを胸に行動を起こした。
すると、少しずつではあるが賛同をしてくれる社長、ファンになってくれる社長が増えていった。ファンになってくれた社長が、他の社長に宣伝して紹介もしてくれた。

​嬉しかった。そして彼は改めてこう想った。

少しずつでもいいから、この商品・仕組みを日本社会のために広げたい。

ツラい経験を通して気づかせてくれた、2人の社長のためにも、、、

小さな会社をサポートしたい

その後、彼は独立した。自分の腕一本で人生を歩むことを決めた。

先日、私は彼にインタビューをした。

「あなたはこれからビジネスを通して、どんなことを世の中にもたらしたいですか?」と。

すると、彼はこう答えてくれた。

「ぼくは、この借金を無くす商品・仕組みを伝えて、対策してもらえればOKとは思っていません。それだけでは、ぼくが経験した一人目の社長のように、最悪の決断をしてしまう社長を救うことができないからです」と。

私は続けてこう質問した。

「では、他にどんな事業や方法をお考えなのでしょうか?」

彼は、こう答えてくれた。

「ぼくが人生を通してやりたいビジネスは、事業再生のノウハウを活かして、資金繰りに苦しんでいる小さな会社を微力ながらサポートすることです。それに付随する形でこの「借金を無くす対策」もしていただきたいです。世の中の90%以上の企業は同族会社の小さな会社で、小さな会社は社長の依存度や影響力が大きいため、社長が倒れて働けなくなってしまったり、万一亡くなってしまったときは、そこでビジネスが終了してしまいます。そんな最悪な事態のときでも、残された家族や従業員、取引先が今まで通り生きていくためにもこの商品・仕組みは必須なんです。だから僕は “事業再生”“この商品・仕組み” を使って、社会を少しでも良くしたいんです。そして、いつかこの社会課題が解決され、ぼくの仕事が無くなることが最終的なゴールです」と。

これが彼のミッションストーリーであり、存在意義である。

ターンアラウンドマネジャー
根本寛也

商品・仕組みについては、下記の資料をご覧ください。