
「月末になると、ちゃんと返済できるか不安で夜も寝れなかったのよ。」
この言葉を聞いたのは、わたしが銀行員4年目のときでした。
ある製造業の社長奥様から言われた一言です。
そして続けて、こうも言われました。
「銀行は、借りてください、借りてくださいって軽く言ってくるけど、返す方は死ぬ気で返しているのよ」
私はこのとき、衝撃を受けました。
なんて自分はバカだったんだろう、、、
お客さんのこと全然わかっていなかった。
貸出しのことばっか考えて、借り手の気持ちを理解していなかったな。
銀行営業マンは、ノルマや成績があるから貸出しを一生懸命やる。
これは、ただの銀行員。
自分は、ただ融資をするだけじゃなくて、お客さんにメリットを与えられるような銀行員になろう。
こんな気持ちで仕事やっていました。
しかし、実際、借り手側の深い所の気持ちまでは、感じていなかったのです。
良い融資もあれば、悪い融資もある。
資金繰りを改善できる融資もあれば、資金繰りを悪化させる融資もある。
喜んで融資をさせて頂くものもあれば、嬉しいけど断らないとお客さんのためにならない融資もある。
こんなことを学びました。
お客さんは、
銀行員から融資の提案があるとすごく嬉しいもの。
だって、信用力を認められているから。
でも、嬉しい反面、借入をする以上は、返済責任も必ず生じます。
銀行員時代、ある人からこんなことを言われました。
銀行員は、
「口は弁護士、心は詐欺師」。
わたしは性格上、馬鹿正直なので、こんな2重人格にはなれません。
しかし、心まで廃れてしまっている銀行員は、こんな心境で仕事をやっているかもしれませんね。
ぜひとも、借入をする以上は、返済責任を自覚するとともに、リスクヘッジも同時に行ってください。
ほとんどの中小企業が準備をしていない融資に対するリスクヘッジ。
ターンアラウンドマネジャー
根本寛也
借金を無くす方法について知りたい社長は、下記よりご覧ください。
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