
こんにちは、根本寛也 (@nemotohiroya) です。

銀行から事業計画書が欲しいって頼まれちゃった。なんで作らなきゃいけなんだよ…
と、あなたも思っていませんか?
今回は、そんな「事業計画書をつくる意味を感じられていない社長」に向けて「事業計画書をつくる理由」についてお伝えします。
- 事業計画書をつくる理由がわからない
- 事業計画書の作り方がわからない
- もっと経営のために事業計画書を活用したい!
社長の想像した世界を実現するためにも、社会をより良くするためにも、儲けるためにも、事業計画書は大切なものです。
本記事を見れば、少しは事業計画書をつくる意義がわかると思いますのでぜひ最後までご覧ください。
なぜ事業計画書が必要か?
なぜ事業計画書を作るかというと、答えは簡単です。
「会社がこれから進む道筋を立てるため」です。
決して、他人のためではありません。社長ため、従業員のため、会社のためです。もっと大きく言えば、社会のために事業計画書をつくるのです。
正月に、「去年の反省」と「今年の目標」を定めると思います。
そして去年を振り返りブラッシュアップさせるとともに、また1年間目標に向かってまい進すると思います。途中で予定が変更になれば、目標を変えるか、やり方を変える。でも、目的地は変えない。
会社もそれと同じなのです。
- 目的
- 目標
- やること
- やり方
- やる順番
- 考え方
などを整理する作業が事業計画書作成なのです。
銀行からの評価も上がる
事業計画書があると、銀行などの外部からも評価はあがります。
- 「この社長は長い先まで見据えて考えていらっしゃる方だな」
- 「この考え方であればこの会社の事業も大丈夫そうだな」
と、銀行も思うはずです。
そのような点からも、事業計画書は作ったほうがいいです。強制的にやるものではありませんが、自社を守るため、成長するためにも取り組んでいただきたいです。
なお、作成方法等については参考書がたくさんあります。 自分に合った本を探すと良いかと思います。
わかりやすくて事業計画書をまとめやすい私のオススメの本は、「起業したい人への16の質問 ガ―バー流 事業計画書の作り方」です。著者:堀越吉太郎 発行所:(株)秀和システム
私のお気に入りの本のひとつです。
利益計画書について
事業計画書を作成するなかで、「利益計画書」を立てます。
どうやって売上、利益を立てていくか計画するものです。
作成しようとするなかで…

利益計画って作るのが難しいですよね。
これは、社長たちからよく聞く声です。
なぜ難しいかというと、「売上の見通しが甘くなる」からです。
経費についてはある程度いくら掛かるか、予想が立てられるかと思います。
しかし、売上については予想するのが難しいと思います。期中でもいろんな外部要因や、(良くも悪くも)問題が起きて変動がありますからね。
また新聞やニュースを見ていても、上場企業が決算着地予想の修正を発表したりしますよね。グローバル企業の場合、為替や海外リスクが生じます。
大企業でも売上の見通しが難しいものです。
中小企業であれば、もっと予想するのが難しいはずです。
よく「前期比110%」、「150%」などと売上を掲げますが、その数字を上げるだけの裏付けが難しいですよね。数字の裏に隠れている戦略を立てるのが社長の仕事です。
このあたりは、また別の機会に書こうと思います。
経費について
経費は2種類あります。
「固定費」と「変動費」。
固定費とは
固定費とは、営業活動にかかわらずかかってしまう費用のことです。
代表的なものは、「給料」や「家賃」です。
あなたの会社の固定費は、どれくらいでしょうか?
どうしてもかかってしまう費用ですので、なるべく抑えておきたいものですよね
(抑えれば良いってわけではありませんが)。
固定費よりも売上が低ければ確実に赤字です。
毎月固定費がいくらかかっているか把握するのは非常に大切なことです。
さっそく、いくら毎月かかっているか調べてみてください。
変動費とは
変動費とは、生産量や売上、ビジネスの活動量によって増減する費用のことをいいます。
たとえば、「原材料」や「外注加工費」、「動力」や「燃料」、「旅費交通費」、「販促費」などです。
生産やサービスを行えば行うほど、それに伴って生じてしまう費用のことです。
逆にいえば、何も生産やサービスを行わなければ費用はゼロということですね。
損益分岐点とは
少し難しい言葉のように感じますが、内容はとてもシンプルなものです。
ですので、売上が損益分岐点を上回れば黒字、下回れば赤字ということです。
言い回しを変えれば、「必要最低限の売上高」となるでしょう。
その分岐点は、必ず越えたいものですね。
損益分岐点の計算
どの業種でも商品・サービスを生産する活動のなかで固定費はかかります
(※固定費が少ない業種はありますが)。
その固定費分を回収するために、売上げを上げなければ必ず赤字になってしまいます。
なおかつ生産活動をするなかで変動費という費用もかかってしまいますので、売上から変動費を差っ引き、その残った利益から固定費分を回収できなければ必ず赤字になってしまいます。
――
式に表すと、
売上高 - 変動費 = 限界利益
(限界利益は、固定費と利益を合わせたもの)
限界利益 - 固定費 = 営業利益
――
といった感じです。
ですので、事業活動をするうえでうちの会社の損益分岐点はいくらなのか?ということを自社で把握しておくことは非常に重要なことです。
たとえば、1つ100円の消しゴムを販売する場合の損益分岐点を想像してみましょう。
消しゴム1つの原価が50円だったとします。
それに送料や梱包代、販促費が10円だったとします。
すると、消しゴム1つ当たりの変動費は60円になります。
そこに家賃や人件費、保険料などの固定費が毎月8万円かかっていたとすると、毎月何個の消しゴムを売上げないと赤字になってしまうのでしょうか?
、、、答えは、2,000個です。
―――
前回の式に表すと、
1個当りの売上高100円 - 1個当りの変動費60円 = 限界利益40円
固定費80,000円 ÷ 限界利益40円 = 売上2,000個必要
―――
このように損益分岐点、または目標となる売上がわかると活動もしやすいですよね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
事業計画書は、大海原で航海している船のコンパスのような存在です。
はっきりと目的地を示してくれるのです。
ときには嵐によって荒波になり大きく流されてしまうときもあるでしょう。
その際は、軌道修正し時間をかけてでも目的地に突き進めばよいのです。
会社運営も同じです。
荒波の日々のほうが多いかもしれませんが、ぜひ事業計画書・利益計画書を作成され、目的地に突き進めでいただきたいです。
ターンアラウンドマネジャー
根本寛也
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