
突然ですが質問です。
あなたは、今月いくら支出されたか把握されていますか?
会社の経費で、いくら落としましたか?
細かい数字までは把握していないとしても、ざっくりでも理解されていますか?
まったく理解していないという社長は、確認してみてください。
おそらく、自分が思っていた以上に、お金を使っていると思います。
最近、資金繰りに困っているというお客様数社にお邪魔しました。
お話をお伺いしている中で、不思議と共通点を見つけました。
資金繰りに困っている社長の共通点
まず、どこの企業の社長様も口を揃えて、
- 「資金繰りが厳しい」
- 「どうすれば資金繰りが改善されるのか、わからない」
- 「売上を上げなければ…」
ということをおっしゃいます。
共通点の1つ目は、
「資金繰りが悪化している問題点を理解されていない」ということです。
業種や企業によって、資金繰りが苦しくなる原因は異なります。
各業種の特性はもちろんありますが、どこの業種でも共通して改善できることがあります。
すっごく簡単なことですがわかりますか?
答えは、「経常収支を改善すること」です。
もっとわかりやすく言えば、毎月の支出を見直し、単月ベースで黒字にすることです(収入>支出)。
先の企業で、その他にも共通している点がありました(共通点2つ目)。
それは、冒頭でも書いたように、
- どれだけ支出したか
- どれだけ経費を使っているか
把握していないということです。
要は、どんぶり勘定になっていることです。
把握されていない社長さんは、だいたいこのようなことを言葉にされます。
「頭のなかで数字を管理している」
「必要経費だからお金を使うのは仕方がない」
「売上が落ちている」
などです。
また加えて、何も資金管理する資料を作っていません。
失礼承知でお聞きしますがホントに支出を削減する気ありますか?
考え方を少し変えますが、ご家庭で節約をしようと決意をしたらまず普通は家計簿つけますよね?
まずはどれぐらい収入と支出があるか把握しますよね?
企業も考え方は、まったく一緒ですよ。
まずは削減しようと決意したら資金繰り表や試算表で現状のお金の状態を把握しましょうよ。
ただ頭で管理するのではなく、一目でわかる資料に落とし込みましょうよ。
もし社長が資料を作る時間がないのであれば経理の方や別の方にお願いしましょうよ。
だってそれらの資料って会社の「生命線」ですよ。
それらの資料がなくてもし万一資金ショートしたらそこで終了ですよ。
黒字倒産だってあり得ます。
頑張って育ててきた会社なのにもったいないですよね。
自分の身(=会社、社長、従業員等)を守るためにも、
絶対的に必要な資料は作成してください。
そして口だけではなく、資金管理する方法を見直してみてください。
まずは、そこから出発です。
ー根本寛也
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