複雑でわかりづらい。自然災害は、賠償責任がない?!

複雑でわかりづらい。自然災害は、賠償責任がない?!

1月に、こんな事故が実際にありました。

ある飲食店さんの話です。

飲食店さんの駐車場には、トタン屋根の(プレハブのような)倉庫が置いてありました。

築15年ぐらいたった、けっこう年季の入った倉庫です。

部分的にこげ茶色のサビが入っていたり、、、

角のほうが割れていたり破損したりしている、、、

よくあるトタン倉庫です。

1月のある日。

その倉庫のトタン屋根の一部が強風でとんでしまい、隣接していた製造業の、従業員さんのクルマにぶつかってしまったんですね。

その日の風は、まれにみる暴風でした。

けっこうな破壊力があったようで、、、

車のガラスは大きく、そして粉々に割れてしまったんです、、、

この事故のあと、すぐにお客さんから電話がかかってきました。

「今日の強風で、うちの駐車場においてある倉庫の屋根がとんじゃって、となりの会社の車にぶつかっちゃたんだよね、、、どうにか保険出ますかね?」と。

電話で事情をきいた私は、風災での事故だから正直ダメかな、、、と思いました。

というのも、自然災害での事故は、不可抗力なので誰の責任でもないんですね。

基本的には、賠償責任が発生しづらいので保険金をだすのは難しいかな、、、って思ったんです。

賠償責任とは、賠償(弁償)する責任(義務)が発生したときに、保険を使って支払うものです。

なので、保険は使えないかなと思ったワケです。

まぁ、でも詳しい話は、現場で直接聞こうと思って、翌日お客さんのところへ行きました。

すると、ちょっと事情が違ったんです。

屋根の一部がそのまま飛んだのではなく、、、

以前、台風だか、風のつよい日に、屋根の一部が飛びそうになったので、そのときにその屋根の一部を剝がし、その屋根の一部を、倉庫の脇にくくりつけていた、と。

その固定していた屋根の一部が、今回の強風によってなぜだか解けてしまい、飛んでいってしまったようでした。

この場合、保険が使えたか?

使えないか?

どっちだと、思いますか?

結果はどうなったかというと、、、

賠償責任が発生する

この場合だと、飲食店さんの賠償責任が発生し、結果保険金がおりたんです。

40万円ほど出たので、お客さんはよろこんでいました。

マスターの奥さんが「40万円もしたの??(驚)保険がおりなかったら首を吊るとこだったわ(笑)」と冗談で言っていました。

助けることができて、私もホッとしました。

で、これはなぜ、お金が出たんでしょうかね?

なんで賠償責任が発生したのでしょうか?

先ほども話した通り、、、

自然災害の場合、基本的には、不可抗力なので賠償責任は発生しません。

しかし、今回のケースは、、、

屋根の一部を事前におろしていて、そのトタンを処分していたり、室内などにしまっていれば起きなかった事故でした。

つまり、一言でいえば、、、

お客さんの管理が良くなかったってことですね。

そのため、賠償責任があると考えられました。

もちろん、このあと、屋根の一部は撤去してもらったり、再発防止策を講じてもらいました、、、

ちょっと冷静に考えると、賠償責任保険ってすごく違和感を感じるんですね、、、

これは私自身が保険人としての経験値がまだまだ足りないだけかもしれませんが、、、

今回の事故は、お客さんの管理がよくなく、偶発的に起きた事故だから賠償責任が発生して、保険が使えました。

これが逆に、お客さんが日頃からしっかりメンテナンスをされていて、万全の準備をしている最中起きた事故であれば、おそらく賠償責任は発生せず、保険は使えなかったでしょう、、、

今回は、たまたま保険が使えたから良かったですが、、、

もし保険を使えなかった場合、お客さんとしては納得できるような、、、

納得できないような、、、感じですよね。

この賠償責任っていうのは、結構やっかいなんですね。

一見すると保険が使えるのかなーと思っても使えなかったり。

使えないかなーと思うと、使えたり。

よく調査して、勝手に判断せず、問合せてみるのが一番いいですね。

今回のケースも、その他に調査・ヒアリング事項がありました。

もし、あなたがこんな事故に遭遇してしまったときは、すぐに保険会社に問合せてくださいね。

個人賠は絶対に入ってください

で、先ほどの事故は、飲食店さんの話でした。

飲食店さんや、法人が入る、そういう種類の賠償責任保険があるんですね。

で、個人の方の場合は、どういう保険に入っておけばいいかというと、、、

「個人賠償責任保険」っていうのがあります。

これは何回か紹介したことがありますが、、、

自転車保険にも組み込まれているものです。

この保険は、日常生活のなかで偶然生じた賠償責任について使える保険です。

たとえば、

  • 自転車に乗っていて歩行者にぶつかってしまった。
  • 友達ん家でともだちのおもちゃを壊してしまった。
  • 子どもが走っていたら友達にぶつかってケガをさせてしまった。

などのときに、治療費や弁償代を保険から出します。

先ほどのケースでも、個人の場合は、この「個人賠」を使うことになるでしょう。

この保険は、ものすごく大事な保険です。

一家にかならず1つは入ってください。

月100円ちょっとで入れますので。かならずお忘れなく。

意外とまだまだ知らない方が多いので、お友達にも教えてあげてくださいね。

ー根本寛也

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