
突然ですが、あなたの家庭は、貯金がいくらありますか?
また負債がいくらありますか?
総務省統計局が毎年実施している一般家庭の貯蓄や負債に関する調査結果によると、1世帯あたり1,820万円の貯蓄があり、負債は507万円という結果だそうです。
びっくりしたでしょう?笑
「えっ、みんなそんな貯金あるの?笑 ウチ、1,000万円も貯金無いよ?泣」と、聞こえてきそうです。
でも、安心してください。これはあくまでも全年代の平均です。
年代別に見てみると、乖離がものすごくあります。
■40歳未満
貯蓄は、574万円、負債は1,098万円
負債が資産の2倍近くに達する債務超過の状態です。
言い換えれば、家計の経営破綻状態ですね。給料もまだそこそこで、子供も小さく、お金のやりくりも大変なときですね。
このデータの数字で疑問に感じることは、もし、住宅ローンを組んでいたら、負債が1,098万円ってちょっと少ないようにもかんじます。
■40歳代
資産は、1,065万円、負債は、1,047万円
わずかに資産超過になりました。
子供もすこし大きくなり、お金がかかる時期に差し掛かるでしょう。この年代は、多少貯金しておきたいタイミングですね。
■50歳代
貯蓄が1,802万円、負債が591万円
ここらで、健全経営になるようです。もしかしたら、子供が巣立ち始めて、固定費が少なくなったのかもしれませんね。
■60歳代以降
負債がほとんどなくなり、無借金状態に近づきます。ここまでくれば、安心して老後を過ごせそうですね。
あとは、老後資金がしっかりあれば、安泰かもしれませんね。
いままで見たデータのなかで、一般家庭の負債の9割以上は、住宅ローンです。
なので、住宅ローンをうまく攻略、完済できれば、無借金状態に近づけるんですね。
晴れて無事に、住宅ローンを完済できれば、安心した老後を過ごせそうですが、もしも、住宅ローンの借金が返せない、もしくは、残ってしまったら、どうでしょうか?
この統計のように、40歳代以降であれば、資産超過状態なので、なんとか住宅ローンも返済できそうな気もしますが、たとえば、運悪く債務超過状態の30代で、なにか病気でも起こってしまったら、悲惨なことになりそうですね。
重い病気で働けなくなり、収入がなくなってしまって、おまけに治療費がけっこうかかる…ダブルパンチで、家計は火の車…そんな厳しい状況に陥らないために、実は銀行では、そんな状態になってしまったお客様を救う住宅ローンのサービスを提供しています。
それは、「団信」です。
知っていましたか?
団信って、団体信用生命保険の略称です。
昔の団信だとお父さん(住宅ローンの申込人・契約者)が亡くなってしまった、高度障害状態になってしまったときに、住宅ローンがチャラになるものでした。
しかし最近では、3大疾病や8大疾病になってしまったときでも、住宅ローンが無くなるものがあります。
これをしっかり備えていれば、万が一、債務超過状態で病気になってしまったとしても、借金については、少しホッとできそうですね。
別の機会に、団信について、もっと詳しくお話したいと思います。
あ、それと、今回のデータはあくまでも統計データです。
データと自身の家庭状況を照らし合わせ、「30代なのに、ウチはこんなに貯蓄がない‥」などと、悪い数字で乖離があったとしても、落ち込まないで下さい。
それぞれの家庭で状況は違いますので、参考程度に捉えて下さい。
―根本寛也
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